Hi there! Kurosan here!
今回は「ライティング力」、すなわち「英作文力」についてです。
前にchatGTPに質問した時の答えはこうでした。
ライティング力 英検1級では、論文やレポートなど、英語での文章作成能力が求められます。ライティング力を向上させるためには、英作文の練習を繰り返すことが有効です。
て、そんなこと当たり前やないかい!といいたくなるような回答でした。
前にも書きましたが、英検1級のライティング、スピーキングの試験は、そのテーマ、トピックの「社会性」が特徴です。なので、対策の勉強をすると、そういった教養も身につくというメリットがありますね。視野も広がります。
しかし、慣れない者にとっては「試練」ですよね。
先輩合格者の中にも、そのことを言っておられる方がたくさんおられます。
「英検1級を受けようとして知ったのは、英語力の無さよりも、社会のいろんな問題について自分がいかに無知だったかということだった」
多くの人がそのことに気づいて、そしてなんとか乗り越えていきました。乗り越えることができる「試練」です。ファイテイン!(『刑務所のルールブック』おすすめです!)
わたしが実際に実行した「英検1級ライティング」対策、手順は次の通りです。
- トピックごとに自分の「意見、立場」と「その理由を2~3個」日本語で考えてみる。
- 日本語を、DeepLを使って英訳する。
- トピックごとの「YES/NO・理由1・理由2・理由3」の「表」をエクセ ルやグーグルスプレッドシートで作る。
- 使える表現を覚える。
- トピックの中で、得意な分野を作っておく。
どんな問題が出るかわかりませので、できるだけ幅広く「トピック」に対応できるように準備することが必要です。しかし闇雲に幅広くやるのも効率が悪いとも考えられます。
そこで、「予想問題」を参考に対策するのが効率的かもしれません。
参考サイト:英検1級ライティング予想問題
ここで「予想」されているテーマについて、リサーチしてみて、自分なりの意見・主張を簡単にまとめておくことから始めるのが良いでしょう。
しかし、「そんなん急に言われても、意見なんかあらしまへん」
という方もいらっしゃると思います。
主権者たるもの、意見を持つことは大事なことではありますが、トピックは多岐にわたるので、すべてカバーするのも難しいかもしれません。
その場合は、今話題の「chatGTP」を使いましょう。
使い方
作文例を作ってほしい「トピック」を選ぶ
「プロンプト」、つまり指示を出します。「プロンプト」は、英検の英作文の「指示」文がそのまま使えます!
英検の英作文の「指示」文は次の通りです。
●Write an essay on the given TOPIC. ●Give THREE reasons to support your answer. ●Structure: introduction, main body, and conclusion ●Suggested length: 200 – 240 words ●Write your essay in the space provided on Side B of your answer sheet.
●Write your essay in the space provided on Side B of your answer sheet.の一文を削除して、指示文の最後に、●TOPIC: ”トピック文” を入れればOKです。
やってみましょうか?
伝説の2019年(コロナが日本で初めて確認されたのは2020年1月!)の英作文トピックを例に、やってみますね。
この調子で、気になるトピックについて英作文をしてもらいましょう。
さらにここから先の具体的な活用方法について説明します。
その活用方法とは、
- そのまま使うことを想定する。
- そのまま使わないが、「使える表現」を拾い出して、使えるようにトレーニングする。
具体的には先に述べた「表」作りをするのが良いです。地道な作業ですが、効果的です。負担が重すぎるようであれば、「理由」は2つにしておいてもいいかと思います。しかし、英検のインストラクションとしては明確に3つ書けとありますので、高得点を狙うなら3つ揃えるのが理想です。
ChatGPTが書いてくれた英作文を吟味してみると、使えそうな表現がいっぱいありますね。
トピックにかかわらず使える表現も豊富に使われています。
そういった「つぶしの利く」表現はとても役に立ちますので、しっかり覚えたいですね。
- 「…は、非常に懸念されるトピックです」→ is a topic of significant concern.
- 「この主張に賛成する理由は、主に3つあります」→I agree with this assertion due to three primary reasons:
- 「…は~に大きく寄与します」→ are major contributors to ~
- 「~…は~が要因でした」→was facilitated by~
- 「…は重大な脅威です」→ …poses a critical threat
- 「…が~する可能性があります」→ …can lead to ~
- 「に大きな役割を果たします」→play a significant role in
- 「これらの問題に対処するためには」→Addressing these issues
- 「協調した世界的な取り組みが必要です」→requires coordinated global efforts
このようにして、一つひとつのトピックの作文から、得られるだけたくさんの表現や語句を得ていきます。「しゃぶりつくす」くらいの気持ちでいきましょう。
そうすれば、「あらゆるトピックを網羅する」必要もなくなります。
いくつかのトピックについて、同じように作文を作ってもらい、そこから学びつくす、という方法によって、役に立つ「つぶしのきく」表現や語句を習得することができるはずです。
途中でわかりにくかったり、言い換えを知りたいと思った時には、ChatGPTに聞けば丁寧に答えてくれます。
(参考サイト:ChatGPTのアカウント開設方法と使い方 )
ChatGPTを使わず、書籍でまとまったものが欲しい、という方には
『(MP3音声無料DLつき)英検1級 英作文問題 完全制覇』
これも役に立ちました。
次のステップは、「自分で書いてみる」、です。
練習として、本番さながらに実際に時間制限(25分間)を設定して書いてみましょう。
やはり「書き慣れる」ことが大切です。表現を手になじませるくらい何度も練習してください。
実際に書いてみると、うろ覚えの単語や表現がはっきりわかります。これが勝敗を分けるポイントになるのです。
念のために、英作文の対策の基本をまとめておきます。
- 決まった形式で書く練習をする→序論・本論(根拠3つ)・結論
- つぶしのきく(=汎用性の高い)表現を覚えておく
- 25分で書き上げる練習を繰り返す
毎日コツコツ1.2題書くことを習慣にするとよいと思います。なれると手際よく書けるようになってきます。
実際の作業手順は、
トピック確認 → 立場仮決め → 根拠1、2,3書き出し →パターンに沿って記述
あるいは 根拠1,2,3の内容によって、立場を決める のもありでしょう。書きやすいほうを選ぶべきです。
なお、実際の試験の時は、必ず最初に英作文の「お題」を確認するべきです。
なぜなら、最初に確認することで、潜在意識のなかにお題が入り、脳が無意識下でいわゆる「並列処理」をしてくれる可能性があるからです。
つまり、ほかの問題を解いている間にも、脳の一部が英作文の問題処理を行い、回答を用意してくれる可能性があるということです。
あるいは、以前に紹介した「質問をもって本を読む」状態にすることで、「RAS」が働き、英作文の回答に使える単語や表現を、ほかの問題のなかから見つけてくれる、という効果も期待できるからです。
脳の可能性、潜在能力を信じましょう。
長くなりましたので、今回はここまでにします。ではでは。
Kurosanでした!
コメント