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英検1級に合格したので、何をしたか、シェアします (2次試験対策編)

二次試験合格英検対策
合格通知

前回は、1次試験の「ライティング・英作文」対策についてお話ししました。

今回は2次試験対策について、他とはちょっと違った視点から、お話ししようと思います。

二次試験の対策のポイント

2次試験対策のポイントは、

 1)得意な分野を作ること

 2)定型フレーズを5、6個、駆使できるようにすること、

 3)自己紹介の「仕込み」をしっかりやること、です

1)と2)については他でもさんざん言われてきたことですね。なので割愛します。

実は大切な「自己紹介」の準備

私が特におすすめしたいのは、3)自己紹介の「仕込み」をしっかりやること、です。

そのポイントをまとめると、

  • 自分の名前や職業、生い立ちをネタにしたジョークを準備せよ
  • 時間は気にするな。できるだけ長い尺でも持たせらるように準備せよ
  • どうして英語を勉強したいのか、その目的を感動的に語れるように準備せよ

ということです。なぜそんなに自己紹介にこだわるのか?

私の経験では、自己紹介で用意したストーリーや簡単なジョークが、その後のスピーチや質疑応答の評価にもすごく影響があったと感じたからです。

考えてみてください。AIではなく、生身の人間による「面接試験」形式なので、人間と人間の交流が生まれます。そしてそこには、「インプレッション(印象)」が必ず生まれ、それは結果(採点)に少なからず影響するのだと思います。

だからこそ、「自己紹介」はとても大切なのです。決して通りいっぺんのつまらない趣味や年齢、住む場所などで済ませてはいけません。

英検2級の面接で落ちた例

私の知り合いは、英検2級の2次試験で落ちました。結果を見せてもらうと、「attitude(積極的にコミュニケーションをとろうとする態度)」がまるでダメだったようです。

「入室してからすぐに笑顔で愛想良く挨拶とかしたのか?」と聞くと、彼は「試験以外の部分で採点したらあかんことになってるはずや」と言います。「試験官はずっと不愛想で、ハズレの試験官に当たったのが不運だった」と不満を漏らしていました。

これは明らかに事前の情報収集不足、準備不足です。ちょっと調べれば、「部屋に入るときに”Hi, Good morning!”など明るく挨拶しましょう」とどれにも書いてあるはずです。

試験管も何人も相手にしなければならないので、自分から相手のご機嫌を伺ってくれるような優しい人ばかりとは限りません。こちらから労をねぎらうくらいの姿勢・気持ちで応対すべきなのです。

彼は不愛想な態度をとって、自分で不運を引き寄せたというしかありません。

なので、愛想よく入室しましょう。試験官の「情」を揺さぶる、までとはいかなくても、なんらかの共感や好感情を持ってもらえるような話をしましょう。この自己紹介パートは特に時間制限は無いようですので、どんなに長くても構いません。長すぎれば止めてくれるでしょう。

ジョークで心をつかめ

私の場合は、自分の名前の意味を解説し、ジョークにしました。そして、仕事を説明し、悲惨な労働条件であることを軽く、あくまでも軽く説明しました。ここでもジョークを絡めました。

試験官のお二人は、とてもまじめそうな方でした。緊張している私の、つっかえながらの話を、一生懸命聞いてくれました。それは私が真剣で、積極的にコミュニケーションをとろうとしていることが伝わったからだと思います。

それでは私の自己紹介の内容を具体的にお話ししましょう。

基本的には試験官が話を振ってくれますので、それに答える形になります。

なので、試験官がどんなことを言ってくるか、事前にリサーチしておきましょう。

    →英検バーチャル二次試験 

    →14日でできる! 英検1級 二次試験・面接 完全予想問題 改訂版 (DVD付)

「緊張している」と伝えるのは、定番です。しかし、そこにもユーモアを混ぜて、和ませる努力を示しましょう。例えば、

「実はとても緊張していまして、日頃の実力を発揮できないかもしれません(笑)」

”I am actually very nervous. So I may not be able to fully demonstrate my ability on a daily basis (laughs).”

とか。ベタでいいのです。姿勢を見せましょう。ただ、最初の印象が大事ですので、できれば100回くらい練習して、できるだけ流暢に言いましょう。「お、できるな」と印象付けることが効果的です。

最後は目を合わせてニッコリしましょう。

試験官が自分たちの名を名乗って、では「あなたの自己紹介をしてください」と促してきます。

そこで私はあらかじめ仕込んでおいた自己紹介を披露しました。

まず、名前を名乗ります。そして、名前の日本語の意味を紹介します。私の場合は、

”○○○○ is my name. In Japanese, ○○ means governing happiness. In reality, however, I am not so happy lol” 「私の名前は○○○○です。日本語で幸せになる、という意味です。しかし現実には、それほど幸せではありませんけど(笑)」

自己紹介で「つかむ」方法は、この本で学びました。

 →英語は最初の10秒! 一瞬で心をつかみ、10分会話が続く「つかみイングリッシュ」(小池リオ著)

続けて

“I work as a fishmonger at a supermarket. So please forgive me for being a bit fishy. 「スーパーの魚屋で働いています。なので、ちょっと魚臭いの許してね」

“But rest assured, I will not deceive you.” 「でも安心してください、私はあなたたちを騙すつもりはありませんから(笑)」

※”fishy”とは「魚臭い」「生臭い」の他に、「うさん臭い」「怪しい」という意味があります。どうも日本人の試験官の方には、理解していただけなかったようですが(笑)

もう一人の試験官にはちょっと受けましたが、ちょっと困ったような顔をして、笑いながら「そんなことはないよ」と否定してくれました。そして、「なぜ幸せじゃないの?」と質問をくれました。

”As you know, power harassment and long working hours are rampant in the supermarket industry, so ,,,” 「ご存じのとおり、スーパー業界はパワハラや長時間労働が横行していて、それで。。。」と、あとはわかるでしょ?という感じでうなずきあったのでした。

試験官の方たちは、「大変ですね」という表情をしてくれました。

そして、次に「なぜ英語の勉強をしているのですか?」という意味の質問をされました。

いつか英語を教えたいと考えていること、海外に友達をもっと作りたいこと、などを理由として述べました。

具体的な自己紹介の準備の仕方

安心してください。ここまでの会話の内容、表現は、その場でスラスラ発したものではありません。

3)「自己紹介の「仕込み」をしっかりやる」を実践したのです。つまり、事前に自己紹介ネタを考えて、日本語で表現してみて、それらを「DeepL」を使って英語に直し、それを口慣らしして臨んだ、というわけです。

面接のほうは、ここまででかなり時間が経過していたはずです。私はタイムキーパーのほうをチラ見したほどですから。

そして、いよいよカード(私の時は黄色でした)をめくるときが来ます。

ざっと読んでみて、これは困った、と思いました。馴染みのトピックが見当たらなかったからです。

事前情報では「1分間でトピックを決めて、云々」とあったことを思い出しながら、2回目読み直します。「まずいな。。。」という思いが強まりそうになった時、最後のトピックが「ニュースはバイアスがかかっているか」というような内容だということに気が付きました。「よし、これは何とかなりそうだ!」

なぜなら、「これは『教育』問題に引っ張ってこれる=1)得意な分野を作ること」が生かせる!」と思ったからです。

あの論述スタイル、(結論、理由1、理由2、理由3、再度結論)をなぞるんだ」と自分に言い聞かせながら、スピーチを開始しました。

結果はなんとか取り繕った、という感じでした。理由を2つまでしか挙げられず、途中で時間が来ました。タイムキーパーの「時間です」という声に、どうしよう?と思いましたが、試験官が「続けて」という感じでしたので、区切りまで何とか言い終えることはできました。

この時、「2)定型フレーズを5、6個、駆使できるようにすること」がとても役に立ちました。これを使うと、「流暢に聞こえる」「英語が上手に聞こえる」効果があると思います。

スピーチの失敗はあとの質疑応答で挽回できる

スピーチが不十分でしたが、それほど慌てませんでした。なぜなら事前に仕入れていた情報で、スピーチの失敗は質疑応答で十分挽回できると知っていたからです。

私の「short speech」の点数は8/10点でした。2点減点は、3つ目の理由と最後の結論まで行き着けなかったからだろうと想像します。

続いての「interaction」質疑応答では、スピーチの内容に関連して、定番の「ではどうしたらその問題は解決できると考えますか?」という内容の質問から始まりました。

「ニュース(報道)はバイアスがかかているか?」というトピックでしたので、得意分野である「教育問題」に引き付けて回答しました。

質疑応答の重要なポイント

ここで重要なコツをお伝えしましょう。

定番の「ではどうしたらその問題は解決できると考えますか?」という内容の質問は、高い確率で出されると考えてよいと思います。

そして、その答えとしてつぶしがきくのが、「それには教育が重要な役割を果たすと思います」という回答です。

I believe that education will play a very important role in solving this problem.”

政治・社会問題、環境問題、経済問題、科学倫理の問題も、ほぼこの回答でカバーできるのです。

民主主義社会においては、一人ひとりの参加が大切であることや、主権者である国民一人ひとりがしっかりとした教育を受けることが問題の根本からの解決に必要不可欠である、ということを述べればよいのです。

私の場合、「ニュースはバイアスがかかっているか」というテーマでしたので、質問は、「ではどうすればそのようなバイアスを見抜き、影響から逃れることができると思うか?」みたいな内容でした。

ほら、さっきの答えが使えるでしょう?

I believe that education will play a very important role in solving this problem.”と言ってから、「メディア・リテラシーの教育が大切だ」と言おうとしました。

しかし、その時は、「リテラシー」という単語が出てきませんでした汗。そのため、おぼろげな記憶を頼りに、カタカナ発音で「リテラシー?が必要です」みたいな、相手に確認を取りながら発言するような感じになってしまいました。

しかし、それでも面接官は意味を理解してくれて、なるほどね、と納得してくれたので、ほっとしたことを覚えています。ここでも「定型フレーズ」を使って、話し慣れている、英語が使いこなせているかのような雰囲気を出すことが効果的でした。

相手も臨機応変に質問を考えなければいけない立場なので、確信をもってきっちりとした質問ができるわけではありません。なので、質問の「意図」をつかみ、相手がどんな質問を一生懸命作りだしたのかを考えて、それに対応してあげるという姿勢が大事でしょう。

いろいろな質問をしなくてはいけないのですが、範囲は限られています。なので、複数の質問であっても、そうかけ離れた質問にはなりません。

ここに勝機があります。つまり、複数の質問に対して、先ほどの「それには教育が重要な役割を果たすと思います」を繰り返して使うのです。まったく同じ表現ではなく、少し変えて。例えば、

“So again, I believe that education will play a really really important role in solving that problem.”

”I believe that each of us must recognize the problem and acquire basic knowledge and education in order to solve the root of the problem.” 「一人ひとりが問題を認識し、基本的な知識と教養を身に着けることが、問題の根本解決には不可欠だと考えます。」

もちろん、基本的な語彙を身につけて、少しの「テクニカルターム」も覚えておくことも有効です。

「INTERACTION」の点数は、10/10点、なんと満点でした。「リテラシー?」にもかかわらずです。

この結果には、最初の自己紹介でのやり取りが影響していると感じました。つまり、あのやり取りである程度打ち解けて、心が通ったので、その後のやり取りも心が通いやすかった、と思ったのです。

ただ、常に上記のような流れになるとは限らないことはご承知おきください。

試験終了時の挨拶の時、試験官の方から、最初の私のジョークに絡めた言葉をいただきました。

“Thank you” と言って帰ろうとする私に、”You are not fishy” 「君は決してうさん臭くなんかないよ(笑)」 と言ってくれたのです。

何か心の交流ができたような気がして、とても嬉しかったことを覚えています。

二次試験結果詳細

最後の一瞬まであきらめてはいけない

何か余裕で受かったような話をしていますが、実際には試験の1週間まえになっても、スピーチなんてとんでもない、文章を見ないで話すなんて、とてもできない!という状況でした。

しかし、それまでに読んでいた能力開発の書籍の中に、

能力開発は最後の瞬間に爆発的に伸びる可能性があるものだから、最後の1分までおろそかにしてはいけない

みたいな事が書かれていたので、それを信じて投げずにあきらめずに勉強を続けたのでした。

なので本当に、試験会場の待合室でも勉強していたのですが、本番ではけっこうスラスラ表現が出てきたというわけです。

やはり情報収集は大切

英検1級合格できたのは、正直ラッキーだったと思います。

しかし、事前に「英検1級試験」について情報をいろいろ集めて検討した事は、合格に不可欠な要素だった事も事実です。

ブログで貴重なノウハウを公開してくださった先輩方に感謝しています。

また、Amazonのキンドルアンリミテッドで沢山の書籍にアクセスできた事も大きかったと思います。

  今回久しぶりに「試験」を受けてみて、情報の量が結果を左右する事を身をもって感じたのでした。

英語は最初の10秒!
自己紹介イングリッシュ








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